ストレートネックは首こり・肩こりの原因になるか?本当の原因は?
果たして本当に、その様な姿勢が肩こりや頭痛の原因なのでしょうか?
首コリや肩こりの原因として、ストレートネックや背骨の湾曲がないストレートバック、もしくはその反対の猫背、側弯症、歪み、最近ではスマホネックなどが一般的に言われています。
果たして本当に、その様な姿勢が肩こりや頭痛の原因なのでしょうか?
トレートネックや背骨の湾曲がないストレートバックの事実
肩こり・首こりを感じない人も多い。
真の原因は何か?
背骨のズレや歪み(ストレートネック)は、どの様に起こるの?
筋肉が骨を引っ張る事で骨が動く。骨が勝手に動くことはない!
骨は勝手に動くことは出来ません。
筋肉が骨を支えていて、そして動かすときも筋肉が動かしています。
筋肉の働きのバランスが失われる事で、骨を支える機能にアンバランスが生じて背骨の配列のバランスは変化していきます。
その人の生活習慣に適応するように、筋肉の働きは発達・成長していきます。
その結果、首の骨がまっすぐ(ストレートネック)になる人もいますし、逆に湾曲が強くなりすぎる人も出てきます。
ストレートネックでも肩こりや症状がない人は多い
背骨の湾曲に関わらず症状を感じている人は沢山います。
腰痛を感じたことのない人に、椎間板ヘルニアなどの異常が見られるように、肩こり首こりの無い人にも、ストレートネックの人は存在しています。
筋肉は、神経系によってコントロールされている
背骨を支える筋肉は、神経の命令を受けています。
神経の働きは、体性神経と自律神経に分類されます。
体性神経は、意識して働かせることのできる神経。
自律神経は、無意識で働いている神経です。
姿勢は、自律神経系の制御を受けています。自分で意識せずとも勝手に姿勢を制御しています。
ストレートネックでも神経系がコントールできていれば良い
お腹の調子が良い時と悪い時がある様に、筋肉の働きに調子がいい時と悪い時が存在します。(どちらも自律神経系の支配をうけています)
脳・神経系の働きは、脳への入力(刺激情報)に影響を受けています。
脳への入力(刺激情報)が偏る事で脳の働きは低下していきます。(無重力状態だと筋力が低下するように)
ですので、自律神経の働き、ひいては脳や神経系の働きを改善するために大切な事は、脳への刺激情報が適切に行われているか、それと脳が適切に処理できているかどうか?だと言えます。
そういう方は、肩こりや首こり(腰痛やひざ痛も同じメカニズム)を引き起こしにくいと言えます。
神経は誤作動を記憶してしまう
冷えたり、低気圧が近づくと、関節が痛くなったり、肩こりが強くなったりする人がいます。
これは、条件付けによるものではないかと考えられます。
不健全な神経活動が身体で起きている時に、身体が冷える体験を繰り返したり、気圧の変化を繰り返し体験していたり、繰り返される感情的なストレスを受けていたり、そんな五感情報や心理情報を繰り返して体験している事で、神経の誤作動とそれらの情報がリンクして、間違った学習記憶を形成すると考えられます。
慢性痛の多くは、こういった神経の誤作動や不健全な学習記憶にあると考えるのが、生理学的に矛盾の少ない仮説だと考えています。
(心身条件反射療法HPより参照)
まとめ
首こり・肩こりは、ストレートネックが原因では無いと言えると思います。
姿勢や骨の配列の異常の有る無しに関係なく、症状を持っている方が殆どですので、姿勢矯正や骨格矯正でのアプローチには、疑問が残ります。
筋肉の異常な緊張には、神経系の働きが関係しています。
神経の働きは無意識です。無意識の神経の働きに注目したほうが良いです。
無意識の神経の働きは、関節や筋肉からの神経センサーの働きであったり、誤作動を記憶した五感や心理面の情報が関係してますので、その分析したほうが良いです。
自分でできる解消法はあるか?
②脳がリラックスできる様に好きな事を大切にする
③ 自分がストレスだと感じる時の感情に善悪をつけずにその感情の自分に集中する事で脳の適応力を育む
などがあると思います。
ストレートネックを治したいの?それとも症状を治したいの?
整形外科や整体、マッサージ、整骨院、WEB上の情報は、脳の出力の結果生じた現象に対してアプローチを行う手法が殆どです。
マッサージやストレッチ、背骨のゆがみやズレの矯正、筋肉の過緊張、血流不足の薬など、これらのアプローチで改善されない方が沢山います。
本来その様な対症療法はお金をかけずに自分で行うことが出来ます。生理学的に考えて根本改善とならない方法に無駄にお金を払うのは勿体ないと思う方、結果に対するアプローチではなく、原因に対するアプローチで改善したい!そう思う方は、ぜひご相談ください。
◆ ファインカイロプラクティック院長
◆ 豪州RMIT大学健康科学部カイロプラクティック学科 日本校 卒(2005年)
◆ カイロプラクター(WHO国際基準)
◆ 日本カイロプラクティック登録機構 認定登録者
・カイロプラクティック理学士 《豪州RMIT大学本校》
┗ B.C.Sc(Bachelor of Chiropractic Science)-Australia-
・応用理学士(臨床医科学)《豪州RMIT大学本校》
┗ B.App.Sc(Bachelor of Applied Science-Clinical Science-)-Australia-
◆ B.App.Sc / B.C.Sc ≒ Doctor of Chiropractic -D.C.- ◆
身体をコントロールしている神経機能異常の調整から、筋骨格系・免疫系・自律神経系・内分泌系・メンタル系などの慢性症状の改善をサポート。
現在は、宮城県仙台市にて施術院を開院。(1回/月横浜において臨床活動中)