仙台市大白区よりご来院
発声障害で来院されている女性。現在9回の施術を行い『以前の様に話せる事が増えてきた』というご感想をいただきました。
ここ最近では、お友達と会う機会も増やす事ができて(話すことへの抵抗がなくなってきた)、カラオケも行ってしまった。との事でした。

発声障害の施術の経過
初めの2週間は、週に2回の施術を受けられていました。4回目ごろまでは発声に関わる大きな変化は感じられず、筋反応検査による術前術後の違いや、発声とは直接関係しない頚部や肩関節の可動域の改善および柔軟性の回復を神経機能の改善の一つの指標としていました。
5回目ごろから、施術前の筋反応検査で発声に関わる様々な刺激での陽性反応が少なくなっていき、それに伴い生活の中でも発声に変化が見られる様になってきました。
1-2週間に1度の施術へと施術の間隔を広げていき、どの様なタイミングで発声の状態が変化していくのかを観察していきました。
発声障害に大きく関係していたのは・・・
施術では、発声障害の症状に関係する脳の誤作動記憶を分析していきます。
発声障害に関わる脳のストレス記憶だけでなく、家族関係や友人関係など幅広い関係性のなかで脳がストレスを感じている方が多いです。
発声障害を発症した当時の自分ではストレスと感じている事も影響がありましたが、ご自分ではストレスとして自覚していない様な場面でも、脳のストレス反応は検出され、そこから内面を分析していくと反応があるような心の動き(感情や信念など)で、確かにそういう自分がいるというという事を自覚されていてました。
発声障害の改善に
発声障害も、神経機能が乱れた結果、生じている現象であるといえます。
神経機能が誤作動を起こして、体を上手にコントロール出来なくなった結果、声帯やその周囲の組織(咽頭など)の振戦(震え)が発生して、発声障害となっているわけです。
筋肉の震えを抑える薬や過剰な緊張を抑える処置(ボトックスなど)、で発声障害に対して治療するのではなく、その震えや過剰な緊張を引き起こす誤った神経機能の誤作動を健全な働きとなる様に、再学習させていく事で、症状はおのずと変化していくといえます。
人により、どの様な条件で神経機能が誤作動を起こしているのかは違いますので、改善のスピードや経過も人それぞれに違います。
どの程度、どれ位の期間で改善するのか?という問い合わせが多いですが、この解答のこたえは非常に難しいです。
発声障害も改善されていく
発声障害は、神経機能の改善の経過をしっかりと観察していき、神経の誤作動信号が改善さていく経過を確認していければ、しっかりと改善されていく症状であると感じます。
経過が思わしくない場合、施術の効果が期待できない場合は、その様にお伝えして違ったアプローチを選択できるようにしています。
記事の内容は色々と配慮しています
記事の内容は、個人が特定されない様にある程度配慮して、性別や地域、年齢、職業、などを脚色して書いている場合があります。
この症例で、大事なポイント、伝えたい事などが伝わる事を大事にして書いています。
