宮城県丸森よりご来院
ショートを務める中学生が送球イップスでご来院されました。
まじめで良く練習をして責任感が強い。そんなご両親の評価の中学生。
その性格のせいか、頑固で考え込みやすくて、それがイップスにも影響しているのではないか?と心配されていました。
レギュラーとなった頃からイップスに
2年生に進級してすぐにレギュラーとして活躍するようになり、数か月次第に自分の投げ方が分からなくなっていき、ある時1塁への送球で歩幅やステップがおかしく感じた時に、体の動きがおかしくなり送球がそれてしまったそうです。それがきっかけとなって、捕球そして送球で体が上手に動かなくなってしまったそうです。
イップスになって自信が無くなる
初めは1塁への送球だけに違和感があった状態ですが、発症してすぐに20メートル以内の送球が出来なくなりキャッチボールも上手に出来なくなってしまった。
長い距離の遠投は、特に問題なく出来る事もあり、ポジションをショートからレフトやセンターに移つされた。
今は何ともないが、また暴投して外野からの送球もダメになってしまうのではないか・・・。という不安が常にあるという事でした。
イップスに対するアプローチ
イップス症状は、結果です。
神経機能が誤作動を起こして、体を上手にコントロール出来なくなっていると考えています。
神経機能が誤作動を起こす要因としては、①脳が的確に働くために必要な体のセンサーからの信号異常、②脳が感じている(意識的・無意識的)ストレス、などがあります。
ファインカイロは、この2つに対してアプローチをしていく事で、イップス症状の改善を図っていきます。
イップス以外にも色々と症状がある
イップス症状で来院されましたが、肩関節や股関節の可動域制限や痛みもありました。
機能的な神経学的検査では、特定の眼の動きや股関節の動きをした後は、神経機能が乱れるような反応が見られています。
この様な状態では、様々な状況で体を的確に動作させる事は困難であるとわかります。
イップス症状になっていくのもうなづけます。
施術を行う事でイップスの症状はどう変化したか?
施術時にはイップスがどれほど改善されているのかは分かりません。
その状況にならないと正しくは評価できないからです。
施術室内の3m程度の軽いピッチングでは、施術前に違和感があった手首や肩ですが、施術後はその違和感も消失して、指のかかりが良くなったと感想をしてくれました。
施術後の変化
翌日の練習後にLINEをくれて、どんな感じだったのか報告をしてくれました。
キャッチボールでは今まで感じていた投げる前の不安感などは無くできた。
投げてみると今まで見たいなボールが抜けるような感覚は今までよりも良かった。
指にかかる感じはまだ良くなってない感じ。
そんな報告でした。
神経の誤作動を再学習させていく
イップス状態の体の使い方を神経機能が学習しているので、すぐには元の様に改善されない場合も多いのが現実です。
大事なことは、イップスが起こる神経の誤作動がしっかりと改善されているか?が重要です。
イップスが引き起こされる引き金となっている刺激は、人によって違います。
それらを分析していき、しっかりと適応させるように学習されていくと、改善されていくと言えます。
記事の内容は色々と配慮しています
記事の内容は、個人が特定されない様にある程度配慮して、性別や地域、年齢、職業、などを脚色して書いている場合があります。
この症例で、大事なポイント、伝えたい事などが伝わる事を大事にして書いています。